■若年性アルツハイマーの初期症状
初期症状としては頭痛、めまい、不眠、不安感、自発性の低下、抑うつ状態などがあります。
しかし、どれをとっても「うつ病」などに間違えられやすい症状のため、
本人も若年性アルツハイマーということに気づかないパターンがほとんどです。
若年性アルツハイマーが発症すると、自己中心的になったり頑固になったりと、他人に対しての配慮がなくなります。
若年性アルツハイマー病は早期発見と早期対策が重要なポイントとなるため、
身近にそのような人がいたらそっと教えてあげましょう。
■若年性アルツハイマーの症状経過
若年性アルツハイマー病では、上記の初期症状を経て第1期〜第3期までの症状が現れます。
・若年性アルツハイマー第1期
健忘症状や道に迷う(空間的見当識障害)、多動や徘徊などの症状
・若年性アルツハイマー第2期
高度の知的障害や失語などの巣症状、筋固縮(錐体外路症状)などの症状
・若年性アルツハイマー第3期
高度な痴呆の末期となり痙攣(けいれん)、失禁、反復運動、錯誤、反響言語などの症状
以上、初期症状〜第3期症状までの全経過は4〜8年といわれていて、平均で6.8年となります。
■若年性アルツハイマーの治療法
おもに投薬治療と行動療法が若年性アルツハイマーの治療に用いられています。
・投薬治療
若年性アルツハイマーでは、脳でアセチルコリンを作る合成酵素の働きが落ちるため
アセチルコリンが減少するということがわかっています。
ですからアセチルコリンを分解するアセチルコリンエステラーゼの働きを抑え、減少したアセチルコリンを増やす
「アリセプト」という薬が開発され、使用されています。
・行動療法
日常生活における行動(食事、着衣など)を簡単にすることで異常行動のきっかけとなる混乱を取り除く治療法
現実を認識させたり、親しい人の声を録音して聞かせる治療法
昔を思い出させる回想法
歌を歌わせたり、音楽を聞かせたりという音楽療法
などが若年性アルツハイマーの有効的な治療法として用いられています。
若年性アルツハイマーと診断されると、誰もがその病名を受け入れられないと思います。
しかし、若年性アルツハイマーという病気は早期発見により改善、回復の可能性があります。
まずは、若年性アルツハイマーという病気を自分自身がしっかりと受け止めることからはじめていきましょう。
■若年性アルツハイマーを予防するには
近年、脳の血管を柔軟に保つことにより若年性アルツハイマー病を予防できるということが研究により明らかになってきました。
魚、葉酸(ビタミン)、を摂取する
高血圧に注意する
女性ホルモンの原料コレステロール量を少し増やす
飲酒および喫煙の量を減らす
脳に適度な刺激を与える(本を読む、恋愛をするなど)
以上のことを心がけて、若年性アルツハイマーを予防しましょう。
また、最近ではお菓子を食事代わりとしている若者も多く、
そのことが原因で若年性アルツハイマーが増加傾向にあるという統計も出ています。
■身近な人が若年性アルツハイマーになったら・・・
あるとき、家族や愛する人、友達・・・そして自分が「若年性アルツハイマー」と診断されたら・・・あなたはどうしますか?
また、何を思いますか? 記憶を忘れ、家族や友達のことも忘れ、最後には自分自身の存在すら忘れてしまう・・・
何もかもが頭から消えていったときに残るものは、介護という支えです。
介護をする人は本人以上の苦痛を味わうこともあるかもしれませんが、
全てを忘れていく患者にとって感謝の気持ちというのはいつまでも心に存在すると・・・私はそう思っています。
誰もがみんな若年性アルツハイマーになりたくてなったわけではない・・・残しておきたい記憶まで奪われてしまう、
そんな患者本人の立場になって介護をしてあげてください。
そして、患者本人が忘れてしまうであろう記憶を、介護する人がかわりに記憶してあげてください。
いま、身近に若年性アルツハイマーで苦しんでいる人がいるならば、ぜひ「私の頭の中の消しゴム」を見てみてください。
忘却によって終わりを迎える愛を知ったとき、介護する側もまた違う気持ちになれると思います。
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若年性アルツハイマー